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業務用リサイクルエアコンのお話8

カワモ株式会社営業部長のカワツラです。

 

仕入れたエアコンの整備時に気づくことということで、

今日は2017年式D社天井カセットエアコンの分解洗浄時に気になって実施したことを掲載します。

 

 

これは熱交換器の端部で、固定金具になります。随分とさびています。

実はこれはこの個体に限ったことではなく、どのメーカーのものでも大なり小なりこの端部は錆が生じています。もちろん年式にもよりますが、5~6年程度でこうなるものが多い印象です。

この部分は夏の冷房時に凝縮水(結露水)に常にさらされているので徐々にこうなってくるのですが、なぜかこの部分はステンレスとかではなく普通の鉄製になっています。

この他にもこの熱交換器を支えている金具があるのですが、これもまた一部のメーカーを

除いて鉄製になっていて、数年で錆びてきています。

(P社はステンレス製。さすが!)

多分メーカーもわかっていて敢えてこの素材にしているような気がします。コストの関係なのか、劣化の進行を敢えて容認しているのか、私にはわかりませんが、、。

 

なので、もしかして熱交換器のパイプにピンホール(ごく小さな穴)が開いしまっているのではないかと心配になりました。

 

 

 

なので、一応耐圧検査を実施しました。3.6mpまで圧力を上げて20分間だけみました。

結果は異常なしとなりました。これで安心して販売できます。

 

実は、このさびは、よほどの悪い条件が重ならない限り、接触している熱交換器の銅製パイプに腐食影響(電蝕)を与えることは少ないのです。それは何となくわかっていたのですが、実際に目にすると心配になってきます。(笑)

しかし大体15年くらい経つと、この固定金具は錆び切ってしまい、熱交換器の固定が危うくなってくるでしょう。メーカーさん、ここぐらいはステンレス製にしてもバチは当たらないと思うのですが、、、。

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